注文住宅の頭金とは?一般的な頭金の目安も合わせて解説

公開日: 2024/09/15
最終更新日: 2024/05/15

注文住宅の購入を検討する際に頭を悩ませるのが、経済面の問題です。とくに、頭金をいくらに設定するかは重要なポイントです。頭金を多く支払うことで、ローンや利息の支払いを将来的に減らすことが可能です。しかし、無理をして頭金を用意するとさまざまな弊害が出てくるのも事実です。本記事では、頭金について深掘りして解説します。

注文住宅の頭金の概要

注文住宅を購入する際には、頭金や手付金、諸費用などさまざまな費用が必要となります。これらの費用は、自己資金や住宅ローンを活用してまかなうことが一般的です。

頭金はその中でも重要な部分であり、自己資金のうち住宅購入資金に充てる部分を指します。住宅の購入金額から住宅ローン分を差し引いた残りが頭金とされることもあります。頭金が多いほど、後々の住宅ローンの返済が楽になりますが、頭金がなくても住宅を購入することは可能です。

手付金は、売買契約を結んだ際に支払う代金であり、契約を結んだ証拠として支払われます。手付金は返金されない場合もあるため、契約時には慎重に考える必要があります。

また、住宅購入時には仲介手数料や不動産登記代などの諸費用も必要となりますが、これらは頭金には含まれません。頭金の多寡については、多ければ多いほど住宅ローンの借入金額を抑えることが可能であり、返済額も少なくなります。

さらに、頭金が多いと金融機関の審査に通りやすくなるメリットもあります。しかし、無理に頭金を増やすと他の支出に支障をきたす可能性があります。生活に必要な支出や将来の備えを考慮し、バランスよく資金計画を立てることが重要です。総じて、頭金の多寡は慎重に考える必要があります。

注文住宅の頭金の目安

注文住宅を購入する際の頭金についての一般的な目安は、住宅価格の2~3割程度を用意することが望ましいとされています。この割合であれば、住宅ローンの借入金額を住宅価格の7~8割まで抑えられ、月々の支払い金額を無理なく返済できると考えられています。月々のローン返済額が少なければ、生活への負担感も少なくなるでしょう。ただし、生活に必要な支出や将来の備えを考慮し、頭金の適切な金額を計画することが重要です。

一方で、頭金を最小限かゼロにして手付金や諸費用以外はすべて借りるという選択肢もあります。この場合、頭金を用意せずに資金を手元に残しておくことで、将来の生活や予期せぬ出費に備えることが可能です。しかし、頭金なしでの住宅購入はリスクが高い面もあるのです。万が一住宅を手放す必要が生じた場合、売却価格よりも残債のほうが多くなる可能性が高く、返済に関するリスクが生じます。

実際の購入者の傾向を見ると、住宅金融支援機構がおこなった調査によれば、注文住宅融資利用者の約17.5%が頭金を用意していることが示されているのです。土地付きの注文住宅融資利用者では約10%が頭金を用意しています。これらの割合は、一般に望ましいとされる20~30%からはやや低い水準です。とくに、2020年度以降はコロナ禍による経済的な影響も考慮されるため、頭金の割合が減少している可能性があるのです。

住宅ローンの借入金額を減らす方法としては、収入が増えたり経済的な余裕ができたりしたときに繰り上げ返済をおこなうことが挙げられます。繰り上げ返済は、一時的にまとまった金額を返済することで、返済期間を短縮したり月々の返済額を軽減したりする効果があります。ただし、繰り上げ返済の方式には返済期間短縮型と返済額軽減型の2つがあり、適切な方法を選択しなければなりません。

総じて、頭金の適切な金額や資金計画は個々の状況や希望に応じて異なります。十分な検討と計画をおこない、将来にわたって安定した生活を送るための賢い選択をすることが重要です。

頭金にこだわりすぎることによる弊害とは

頭金を多くすることは、住宅ローンの借入額を抑え、返済の負担を軽減する上で有益です。しかし、デメリットも考えなければなりません。そのひとつは、手元の資金不足です。住宅を購入するために頭金を大幅に積み立てると、生活に必要な支出や突発的な出費に対応するための資金が不足する可能性があります。住宅を手に入れたとしても、生活が苦しくなることは望ましくありません。

さらに、頭金を多くしすぎると、住宅ローン減税の控除額が減るというデメリットもあります。住宅ローン減税は、ローン残高の1%分が所得税や住民税から控除される制度です。

しかし、ローン残高が多ければそれだけ控除される金額も多くなり、納税額を減らせます。したがって、頭金を多くしすぎると、ローン残高が減り、控除額も縮小するため、減税効果が低下するのです。

さらに、頭金を目標額まで貯めるまで住宅購入を控えることは、購入タイミングを逃す恐れがあります。

また、年齢が上がってから住宅ローンを組むと、返済期間も長くなり、老後の生活に影響を与えてしまうかもしれません。年齢が上がると、同じ返済期間でも完済時の年齢が高くなるため、老後の生活にローンの返済が重荷となる可能性があります。

頭金を貯めることは大切ですが、こだわりすぎずにバランスを考えることが重要です。生活に必要な支出や将来のリスクを考慮し、頭金の目標額を決定する際には慎重に検討することが重要です。

まとめ

注文住宅を検討する際、頭金の設定は重要です。頭金を多く支払うことで将来のローンや利息支払いを減らせますが、無理をすると資金不足や減税効果の低下などの弊害が生じます。一般的な目安は住宅価格の2~3割程度の頭金を用意することですが、生活や将来の備えを考慮して、適切な金額を計画することが重要です。

頭金にこだわりすぎず、バランスを取りながら資金計画を立てましょう。もしローンの頭金で悩むことがあれば、住宅相談窓口でプロのアドバイスを聞くこともひとつの選択肢です。

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